親の囲い込み

最近、増えているのが「親の囲い込み」のご相談。

他のきょうだいが親に会わせてくれないというものです。

たとえば・・・

Aさんは妹のBさんと2人兄妹で、父親はすでに他界しています。

86歳の母親は、2世帯住宅でBさん一家と同居していますが、

最近、Aさんが母親の携帯電話にかけるとBさんが出るようになり、

Aさんが「今度遊びにいくよ」と言うと、

Bさんは「母は兄さんに会いたくないと言っている。連絡もしないで欲しい」と言って電話を切ってしまいます。

Aさんはこんなふうに言われる覚えはないので、

何とか一度母親と会って誤解を解きたいと思っています。

Aさんとしては、

「お母さんが妹に携帯電話を取り上げられて軟禁されているのではないか」

「妹に有利な遺言書を無理やり書かされているのではないか」

「年金を全部巻き上げられているのではないか」

「まともな医療も受けさせてもらえず衰弱死するのではないか」などと、

どんどん疑心暗鬼になって、

中には母親宅の周辺に行って出入りを見張るなど、異常ともいえる行動に出てしまうケースもあります。

親の囲い込みに対する対応方法

こんな時には、以下のような方法が考えられるでしょう。

・ 他の兄弟姉妹や叔父叔母などの親族に相談し、間に入って事情を聞いてもらう。

・ 母親が介護や医療を受けている場合には、そうした機関の人に様子を尋ねて安否を確認する。

・ 弁護士に依頼してBさんに母親との面会や事情の説明を求め、

  場合によっては家庭裁判所に親族間調整調停を申し立てる。

・ 母親が虐待を受けていることが疑われる場合などは警察に相談する。

文責:木野綾子(当法人理事/弁護士)

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