健全な相続コンサルタントの見極め方

先日(2月3日付)、

「遺言の作成、誰に相談する?」という記事を書き、

その中で相続コンサルタントの活用について述べました。

同記事において、

相続コンサルタントであれば誰であっても良いものではなく、

見極めが必要であることも申し上げたのですが、

その見極めについて、

一つ重要なポイントがあります。

それは、

相続コンサルタントが弁護士や司法書士を紹介することに、

紹介料が発生していないかという点です。

弁護士は、

依頼者の紹介を受けた場合に、

その紹介者に対して謝礼を支払うことが禁じられています(弁護士職務基本規程第13条)。

また、紹介者が依頼者に対して、弁護士を紹介したことの謝礼を要求することも、

非弁提携という違法な状態を作り出しているに他ならず

、明確に犯罪となります(弁護士法第72条、同法第27条)。

なお、

この場合の謝礼というのは名目を問わずその実質が問題となりますので、

「コンサル料」等と名目を変えたからといって許されるものではありません。

司法書士についても、

同様に依頼者の紹介に対する謝礼のやり取りは禁じられています。

こういう違法な紹介料のやり取りが表面化している相続コンサルタントは絶対に避けるべきですが、

色々なサービスの提供をしているのに本来あるべき報酬をきちんと取らない相続コンサルタントも、

疑う必要が有るかもしれません。

何故なら、

きちんとした報酬を取らないということは、

その分裏で紹介をした士業からマージンバックの様な形で紹介料を受け取っているかもしれないからです。

やはり、

きちんとサービスを提供し、

それに対する正当な対価として報酬を受け取ってくれる人が、

結局は一番健全ということになるのだと思います。

しかし、

紹介しても謝礼が貰えないのなら、

紹介する側に何のメリットもないじゃないか、

という疑問を感じる方も、

世の中にはおられるかもしれません。

この点について私は、

紹介を受けた依頼者の案件を自分がしっかりと処理することで、

「この人を紹介してくれてありがとう」と依頼者の方が紹介者へ感謝し、

その紹介者の評価が高まる様になることが、最大の御礼だと考えています。

私は日頃保険の営業マン(生保・損保問わず)からお仕事のご紹介を受けることも多いのですが、

同様に「あなたがあの人を紹介してくれたおかげで助かった、保険もあなたのところで御願いしたいわ」と言っていただける状態を作ることで御礼をしたい、

という気持ちを常に持っております。

間違っても、

「あんな人を紹介されて最悪だった、もうあんたのところで保険契約するのは止めるわ」とは言われない様に頑張らなければならない、

と思っています。

文責:佐々木達憲(弁護士兼当協会理事)

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