相続で揉めない『生前整理』のススメ ~伝えておくべき5つのこと

こんにちは、一般社団法人北海道相続遺言総合支援協会です。
相続において最も悲しいのは、故人の死後に家族間で争いが起きてしまうことではないでしょうか。
多くの場合、こうした争いは「知らなかった」「聞いていなかった」という情報不足から生じます。
今回は、生前のうちに整理し、家族に伝えておくべき大切な5つのことをご紹介します。
目次
財産の全体像を明確にする
「親がどんな財産を持っていたのか分からない」という相続人の声をよく耳にします。不動産、預貯金、株式、保険、貴金属など、自分の財産を整理したリストを作成しましょう。
特に預貯金は金融機関名、支店名、口座番号まで記録しておくと、相続人の負担が大幅に軽減されます。
また、令和6年4月から相続登記が義務化されたことで、不動産の所在と登記情報を明確にしておくことが以前にも増して重要になっています。
地方に所有している土地や、共有名義になっている財産なども忘れずに記録しましょう。
借金やローンなどの負債情報も隠さず伝える
財産だけでなく、負債の情報も同様に重要です。住宅ローン、事業資金の借入、保証人になっている情報など、相続人が知らない間に負債も相続してしまうケースがあります。
特に自営業の方は、事業上の借入や保証関係を明確にしておきましょう。
負債の情報を隠してしまうと、相続人が思いがけない負担を強いられるだけでなく、場合によっては相続放棄の手続きが間に合わなくなることもあります。
正直に伝えることが、結果的に家族を守ることになります。
デジタル資産の管理方法を決めておく
現代社会では、SNSアカウント、クラウドストレージ、電子マネー、ポイント、暗号資産など、様々なデジタル資産があります。
これらのログイン情報やパスワードが不明になると、貴重な思い出の写真や財産価値のあるデジタル資産にアクセスできなくなる可能性があります。
信頼できる家族に情報を共有するか、遺言書に記載する方法、デジタル遺品整理サービスの利用など、自分に合った方法を選びましょう。
特に思い出の写真などは、家族にとって何よりも価値のある「財産」かもしれません。
葬儀や埋葬に関する希望を伝える
「親がどんな葬儀を望んでいたのか分からない」という声も多く聞きます。
宗教や宗派、葬儀の規模、埋葬方法(土葬・火葬・樹木葬など)、お墓の希望など、具体的な意向を家族に伝えておくことで、残された家族の精神的・経済的負担を大きく軽減することができます。
また最近は、「終活ノート」など、こうした情報を記録するためのツールも多く販売されています。
「なぜそうしたいのか」という想いを伝える
財産分与の方法や葬儀の希望について、単に「こうしてほしい」と伝えるだけでなく、「なぜそうしたいのか」という想いも一緒に伝えておくことが重要です。
特に、子どもたちへの財産分与に差をつける場合などは、その理由を説明しないと、残された家族の間で誤解や争いの種になりかねません。
例えば、「長男には生前に住宅資金を援助したため、次男には現金をより多く残したい」という理由があれば、それを明確に伝えておくことで、相続人同士の無用なトラブルを防ぐことができます。
まとめ

生前整理は、決して「死の準備」ではなく、残された家族への思いやりの行動です。特に近年は相続に関する法改正も多く、専門的なアドバイスを受けながら進めることをお勧めします。
当協会では、生前整理に関する個別相談も承っております。「どこから手をつければよいか分からない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
専門家が親身になってサポートいたします。